まえがき
熱海という土地は熱海温泉など昔から有名で知らない人はいないとはおもいますが、自分の熱海のイメージはどこか「シニア世代の観光地」という印象をぬぐえません。
ところが、今現在熱海は、観光客も殺到するほど増え、さらに若者の熱海への移住者がふえているという。かなり興味深い現象ですよね。時代の流行りに敏感なその若者が、今まさに熱海に移住するほどなので、何か得るもの、メリットがあるから移住しているのだと推察します。今回は若者が移住する熱海市の魅力、そのあたりをすこし掘り下げて調べてみたいと思います。
内容
まず、熱海市は静岡県の伊豆半島にあり相模湾に面しています。
人口3万5100人、首都圏からのアクセスは非常に便利ですね。
今回の熱海移住に関して熱海市公式ホームページをのぞいてみると、「移住または2地域居住」の「移住について」の項目を開くと、なんと静岡県は4年連続移住Z希望地ランキング1位とかいてあります。そうなんですね。確かに、富士山もあり、海にも面していて、湖もあり、自然豊かな環境がそろっています。また、移住に際し、仕事・住まい・暮らしの個別相談フェアなるものも最近開催していたようです。
やはり、移住の際に考えるのは、仕事が最重要課題だと思うのですが、これには就業支援金制度として熱海市へ移住して、就職または静岡県が実施する支援事業をうけて起業した方に支援金を交付するとしているようです。単身移住は60万円、2人以上の世帯で移住は100万円、しかも18歳未満のお子さんが一緒についてきた場合は一人につき100万円加算されると記載してありますから、かなり手厚いですね。
また、単身の方には結婚を希望する人に対し安心な出会いを提供する「ふじのくに出会いサポートセンター」というマッチングシステムを導入した出会いの機会も提供しているようです。
移住に際し良い点ばかりではないようです。少なからずデメリットも存在します。
まず、熱海市の高齢化率(人口に占める65歳以上人口の割合)は2023年3月末で48.6%と全国平均29.1%と比べてみてもかなり高いことがわかります。これまでに若年層の市外への流出がすすむのとあわせて自然減も続くというデータがあがってます。思うに、このような分析結果があってか移住に関して上記のような、かなり手厚い待遇で迎え入れられているのかなと思いました。また、その他の課題として住居問題があげられ、ファミリー層や若年層が熱海に移住したくても住める物件が熱海に少なく、結果として周辺の市町にいってしまうようになる傾向にあるようです。ちなみに熱海市の家賃相場は1R6.6万 1DK7.2万位だそうです。
こうして見てみると、子育てにはあまり適していないとかんじることもあるようです。
そのほか、地形的に坂道が多いので徒歩や車の移動が不便な地域がある。繁華街の規模が小さく、買い物や娯楽の選択肢が限られる可能性がでてきます。自然災害リスク地域が多数存在すること。飲食店の閉店時間が早く、観光客が多い週末はにぎわう反面、飲食店へのアクセスが難しくなることがあげられるようです。
まとめ
熱海移住の際はメリット、デメリットをよく理解したうえで判断されたほうが良いかと思いました。やはり移住に必要な住居問題、娯楽施設の少なさ、観光地ゆえの混雑、この辺をどうとらえるかでしょうか?しかし、その反面温泉やビーチ、レジャースポット、比較的温暖な気候であり過ごしやすい、首都圏へのアクセスがよいことなどメリットも十分にあり魅力的です。
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