排尿困難(尿が出にくい)の原因・治療  Part 2

医学

排尿困難(尿が出にくい)の原因・治療 Part 1からの続きです。尿道留置カテーテルではない排尿管理の解説をします。

すなわち、清潔間歇的自己導尿(CIC:Clean Intermittent Catheterization)という方法がありますのでこちらを説明します。

清潔間歇的自己導尿(CIC:Clean Intermittent Catheterization)

尿道カテーテル抜去しても自分でおしっこが出ない場合は、尿道カテーテルの他に、自己導尿という方法があります。

読んで字のごとく、自分で導尿する、すなわち、おしっこをとるという方法ですね。

尿道カテーテルと違い、これは毎回自分で細い管を尿道口から挿入して膀胱の中の尿を外に出そう(導尿といいます)という手技です。

1回1回管(くだ)を出し入れして尿を出す形となります。

1日3~4回導尿することが多いです。(回数などは泌尿器科医の診察によって指示されます)

導尿するためのも使い方によって大きく2種類にわかれてます。

毎回使い捨てタイプ、または、1本の管をその都度消毒しながら使用するタイプ

これはどちらがより良いというわけではなく、各病院でどちらを採用しているかによります。

出かけるときはこれら導尿の道具をリュックなどに入れて、外出先のトイレで自己導尿をしてもらう形となります。

 自己導尿は前述の尿道カテーテルにDIBキャップを付けた排尿ケアとかなり似ていますが、それよりもさらに膀胱にとって生理的な状態に近いものといえます。

ずっとカテーテルを入れっぱなしではないので、煩わしさから解放されるのと、きちんと指導どおりに導尿をすれば尿路感染のリスクはカテーテル留置しているよりもさらに低くなるかと思われます。(もちろん、この手技をするには両手がちゃんと動くことが条件です。脳梗塞後後遺症などで手に麻痺があり動かしにくい場合などはできません。)
 

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