まえがき
「タミ様のお告げ」で関東VS関西の大激突スペシャルということで、その一つに、みなさんご存じの即席麵である「どん兵衛」には関東と関西で味の違いがあるという記事が目に留まりました。何かと昔から関東と関西、むしろ東京と大阪などといって競い合い、張り合っているような風潮がありますよね。そんな風潮からかこのような関東VS関西大激突SPといった企画が生まれるのでしょう。それはさておき、この「どん兵衛」の同一商品にもかかわらず東西で味の違いがあるなんて興味深いとおもいませんか？本当に味の違いがあるのかなど色々調査しましたのでご覧になってください。
内容
本当に味は関東と関西で違うのでしょうか？
本当に違うようですね。関西版は昆布だしがメインで、薄口しょうゆを使った淡泊な味わいを活かしており、淡い色のつゆを使用しています。一方、関東版はかつおだしがメインで、コクのある味わいを強調しており、色の濃いつゆを使用しています。
具材では関西版では油揚げが細長いタイプが多く、関東版は四角いタイプが多いようです。
さらに北海道エリア限定で違った味があるようです。かつお節と道産利尻昆布の出汁で口当たりの甘さが特徴のつゆです。
七味では関西版では和山椒の七味が、関東版では赤唐辛子の七味が多く配合されています。
すべてネットで購入して食べられるようです。
ではなぜ関西と関東でこのような味の好みに差が生じるのでしょうか？
調べてみると諸説ありますが、歴史が大きく関係しているのがわかりました！時は江戸時代、徳川家康による町づくりがすすめられていた頃にさかのぼります。それ以前の日本の中心地は京都や大阪など関西でしたが、当時、京都では昆布をはじめとする出汁文化が発達しており、健康に気遣う薄い味付けや、素材そのもののうま味と出汁で楽しむのが基本でした。関東の味付けが濃いのは、江戸の町を早く整備するためにどうやら徳川家康が考え出した知恵らしいのです。そのころ、未開発の湿地帯が広がる荒れ地だった関東地区、さらにはボロボロの江戸城、これらを急ピッチで再構築、町整備をすすめていきましたが、工事はすべて人力です。ゆえに、全国から大勢の労働ｆ者を江戸に集結させたそうです。そこで大事なことといえば労働者の空腹を満たし、かつ、能率よく働いてもらえるような食事の提供だったようです。
当時の農民や町人の主食は玄米で、大工事を始めた頃は1人1日一升、お茶碗にして18杯分です。この大量の玄米をより美味しく食べさせて労働力を上げる為に必要だったのがご飯がすすむおかずです。更には真夏でも働き続けるために塩分摂取も必須です。
塩分の補充と労働力の向上を実現させる為に味の濃いおかずが必要でした。
その代表格が小魚やエビなどの魚介類を塩や醤油で煮詰めた佃煮や江戸の郊外で取れたよく取れた大根を使った大根の塩漬け。
この様な味の濃いおかずが徐々に江戸の一般家庭の日常食になっていきました。
要するに、関東と関西の味の違いには歴史が関係していてさかのぼること江戸時代、それ以前とする説もありますが、関東近郊には農村地帯が多く、武士も下級な人が多かったので、武士も庶民も肉体労働の仕事をしている人がおおかったので濃い味付けになったのですね。汗をかいて体力をたくさん使うと体力を消耗し塩分をそれだけ必要としますからね、納得です。その味付けを代々受け継いでいくうちに関東は濃い味、という文化がおなじみになった、ということでした。
反対に関西では京の雅な文化や思考から、健康に気遣う薄い味付けが定着したということのようです。
小さいころからの味付けの影響はやはり大きいですよね。自分はどちらかというと薄口醤油派の関西版が好きです。もちろん、濃い味も好きですが。我が家は母親が料理の味付けが塩分控えめで薄めだったのでそれにすっかり慣れてしまいました。そのおかげで少しの塩分でもしょっぱいと感じるくらいまでになってます。通常のお店の味付けがかなりしょっぱいと感じるくらいです。そのお陰か、この年になっても血圧は全然高くなる様相はありません。はじめは薄味はおいしくないと感じるのは当然ですが、それを継続していくと人の体は環境に適応しようとするので、その塩分でしょっぱさを感じ取ろうとするようになります。少量の塩分でしょっぱさを十分に感じ取れ食事も通常通りおいしくとれるようになると思います。素材本来の味とほんの少しの塩分で健康に、体にやさしい食事を心がけていければなぁと日々思っています。話はそれてしまいましたが、まとめます。
まとめ
いずれにせよ、各々の土地の歴史や風土、はたまた気候なども影響してくる食文化、関東、関西の味付けの裏にはそれぞれ時代背景を反映してのものだったんですね。タミ様のお告げでは東西のどん兵衛どちらに軍配？があがるか。もはやこれは好みの問題ですね。お付き合いいただいてありがとうございました。
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