こんにちは。管理人のYUKIです。
今回は主に40歳台以降になるとあらわれてくる、頻尿について、特に厄介である”夜間頻尿”について触れたいと思います。
だって、「寝不足!になりますから!」
とか、何回も起きていると睡眠に対する満足感が得られず、
「ちゃんと寝なきゃ!寝なきゃ!」
と精神的に追い込まれてしまう人もいたりとか、、、
このように本当に『夜間頻尿』はスッキリと治りにくい症状のひとつなのです。
それではいってみましょう!
夜間頻尿
頻尿の原因にも色々あります。
とくに高齢の患者さんで、訴えが多いものとして、男女ともに、夜間頻尿ですね。
外来にいらっしゃる患者さんに、困っている症状をうかがうと、皆さん口をそろえて
「先生、夜のトイレの回数がおおくて困るんだよねぇ」
「日中はあんまりおしっこ出ないんだけどねぇ」と訴えてきます。
日中は起きているからそんなにこまることないんだけど
「午前中と午後で2,3回くらいしかトイレに行かないけれど、眠ってからは1,2時間ごとにトイレにいくので忙しい、眠れなくてこまる」などといいます。
ただ、夜間頻尿のかたでも、中には寝つきが良い人、起きてもすぐに眠れる人はあまり苦にならないようです。
逆に寝つきが悪い人は夜間1回でもおきるとなかなか眠れなくなるので非常にこまると言う傾向があります。
では夜間頻尿の原因には主にどんなものがあるのでしょうか?
夜間頻尿の原因
睡眠障害、Na利尿、水利尿、尿濃縮障害、浸透圧利尿に分けられます。
なんのこっちゃ?ですよね。
要するに『夜眠れなくて起きてしまい、トイレにいってしまう』というものですね。
通常眠っているときは排尿反射抑制神経というものがはたらき、尿意が抑えられ起きないようになっていますが、目が覚めると排尿反射抑制が解除されてしまうので膀胱に尿が充満している時にはトイレに行きたくなってしまいます。
簡単に言うと、寝ている時は膀胱におしっこがたまっても目が覚めないようなシステムが働いていてトイレに行かずに済みますが、それが目が覚めた途端にそのシステムが停止して急にトイレに行きたくなってしまうというものです。
もう一つは、水分のとりすぎで尿が多く産生されトイレ頻回となってしまうパターンです。
また、高血圧の人は、日中と夜間のカテコルアミンというホルモンバランスの関係や、腎臓の実質障害による水分の再吸収障害により、夜間の尿産生が増えてしまいます。うっ血性心不全の方は、全身の血液が心臓に帰りにくい状態でこれもやはり夜間尿産生量が増えます。尿崩症といって尿を濃縮するホルモン:ADHが少ない、あるいは出ていないなどの障害があるとき尿の産生量が増えます。
いろいろと書いてきましたが細かいこと抜きにしてざっくりと、
①睡眠障害
②夜間におしっこがたくさん産生されてしまう
③おしっこが十分に貯められない膀胱である
おおきくこの3つがあげられますね。
次回はこれら夜間頻尿の原因各々についてもう少し詳しく説明して、結局治療はどうなの?というところをお話ししたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。それでは。
チャオ!
コメント