おしっこが全くでない、出にくいときは、、、、、
簡単にまとめると以下の方法がとられることが多いと思います。
厳密にいうとおしっこが出なくなった原因によって手術療法があったり、原因疾患の治療を行ったりと複雑ではありますが、原因はともあれ排尿ケアの仕方のみに着目すれば以下の大きく3つでよいかと思います。
尿道留置カテーテル
救済措置として、とりあえず尿道カテーテルを留置します。
一定期間後に尿道カテーテル抜去を試みて、自排尿があればそのまま模様を見ることになります。(今回の尿閉の原因を調べつつ診断がくだれば尿閉にならぬよう加療することになろうかと思います。)
一方、自排尿が無ければ尿道カテーテル再留置の上、内服薬なども服用してもらい再度カテーテルを抜いて自尿でるかどうかを試しますが、無効なら以後排尿ケアとして尿道カテーテルになることもあります。
尿道カテーテルは一般的に、月に1回の泌尿器科外来(他科でも可)で定期的な交換となります。
訪問診療(通院困難な方)
ご高齢で、腰痛や持病で通院が困難な方は、『訪問診療』などを利用することで病院に来ることなく自宅にいながら尿道カテーテルの交換を受けられたりします。
清潔間歇的自己導尿
自分の手で細い管を尿道から膀胱内へ入れて尿を外にだして排尿ケアを行うというものです。
この手技は慣れるとスムーズにできる操作で、ご高齢のかたでもされている方はたくさんいらっしゃいます。
はじめは皆さん抵抗がありますよね。
でも体のことを考えたら治療だと思いみなさんやっていただいてます。
これに関しても1か月に1回泌尿器科外来に通院していただき一日の導尿回数の指導や導尿するためのカテーテルやら道具もろもろ一式を受け取ります。
月1回の通院というのがやや面倒なところではありますが。
こちらに関しても、上記の尿道カテーテル同様、通院が困難な人は訪問診療を受けることにより定期的に導尿用のカテーテルや導尿のための道具などを受け取ることができ通院の手間が省け体の負担も少なく、かつ精神的に楽になれます。
内服薬
尿道カテーテルを抜いたあとある程度自分でおしっこがでるようであれば薬を服用して自尿を保つようにしていきます。
その間に今回の尿閉の原因を調べ、必要時、外科的加療も含め治療を行っていきます。
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